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見上げ、見下ろし、見渡して。愛しき平凡な日々、その記録。
by kunaw
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春便り、その道具




先日、ミュシャ展の為に訪れた東京
( 余談ですが、素晴らしく良かったです!ミュシャ展 )

春の日差しを楽しみにしていたのに
滞在期間中は北国並の寒さ

この時期、東京でダウンのお世話になるとは
思ってもみませんでしたが

もう春はすぐそこ、嬉しい春便りが舞う季節
今回の新月更新はまたも桃光舎から

古い蛇腹の硯箱です

何かの為の道具というのは
無駄がなくて、丁寧に作られているものがいい
とは、当方の持論ですが


この硯箱は、その具現化


小さな硯箱にわざわざ蛇腹を採用

釘などを使っていない丁寧な作り
四方は刻み組み継ぎで組んであるものの
装飾らしいものは一つもありません

今なら実現が難しい物作り

真面目で熱い作り手に感謝したくなる
新案特許という渋いロゴシールが憎い一品です



出会いと別れを内包した春
お世話になった方へのお礼状などしたためる際

こんな道具を使ったら
素敵な文字を走らせることができそう?な硯箱


蛇腹の硯箱は背景を選ばず
小物入れとしても人気があるのですが

職人の熱い心意気の引力もありそう
ご縁のある方に嫁いでくれたら嬉しいお品です


春便り、その道具_c0324470_21262331.jpg



そうそう、冒頭触れたミュシャ展
ムハの生涯の後半を捧げた力作、スラブ叙事詩

大きさと迫力、緻密さは然ることながら
解説を聞きながらその熱き思いに感動しました

アールヌーボーのミューズを
美しくお洒落に描いた画家
という印象がガラッと変わった展覧会

もう一度ミュシャ展のため
東京に行きたいくらい
おすすめです!!





by te-fu_log | 2017-03-29 21:31 | 桃光舎のこと
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